nomiyaです。
高性能な自宅用アンプでお馴染みのYAMAHAのTHR。
その次世代モデル「THR10 II」が発売されました。
また、これに合わせてギターワイヤレス化が可能な「THR10 II Wireless」、ギターワイヤレス化に加えてステージユースにも対応した「THR30 II Wireless」も発売されました。
新モデルになったことに伴い、さらにTHRの性能がアップしています。
しかしながら購入前に知っておくべき注意点も。
今回は旧型の「THR10」と新型の「THR10 II」と「THR10 II Wireless」「THR30 II Wireless」の違いや注意点について説明していきます。
目次
1.「THR10 II」と「THR10 II Wireless」「THR30 II Wireless」の違い
まずは、新型のやつの説明からしていきましょう。
「THR10 II」と「THR10 II Wireless」「THR30 II Wireless」の大きな違いは主にギターとベースをワイヤレス化できるかできないかの差です。
以下に簡単ですが大まかな違いをまとめてみました。
①「THR10 II」:標準機能(オーディオ受信用Bluetooth、専用アプリ等)
②「THR10 II Wireless」:「THR10 II」の機能+ワイヤレス機能+バッテリー駆動可
③「THR30 II Wireless」:「THR10 II」の機能+ワイヤレス機能+バッテリー駆動可+ステージユースに対応できる高出力アンプ(30W)
基本的な機能(搭載アンプモデリングなどのサウンド面)は①~③のどの機種も変わらずです。
自宅用アンプとしてだけでなく、ステージ等での使用も考えることができるようになりました。
ワイヤレス機能も付いたことでより多くのシチュエーションに対応できる超万能機にレベルアップ。
更に詳しい詳細は公式サイトを参考に。↓
2.「THR10」と「THR10 II」の違い
次は、旧型の「THR10」と「THR10 II」の違いについてです。
①搭載アンプタイプ数
まずは搭載アンプタイプ(アンプモデリング)の数が違います。
以下の図を見てください。
アンプタイプの数が3倍になってますね。
つまり、単純に考えるなら音作りの幅は3倍です。さすがに安直すぎですか。
専用エディターアプリ「THR Remote」から3種のアンプモードを切り替えることで全てのアンプタイプが使用可能になります。
(※「THR30 II Wireless」のみアンプ本体のコントロールスイッチでも切り替え可能。↓)
3種のアンプモードとその詳細については下の図を参考に。(yamaha 公式 THR10II リファレンスマニュアルp.19より)
THR10と同じ名称のアンプタイプでも、そのままTHR10から移行したのではなく「THR10 II」専用に再チューニングされているとのこと。
また、こう見てみると「THR10 II」は旧THRシリーズの「THR10・THR10C・THR10X・THR5A」が合体して一つになったようなイメージがします。
ただ、「THR10・THR10C・THR10X・THR5A」のアンプモデリングとは系統は似ていますが若干違うので純粋に合体したわけではなさそう。
しかしながら、一台でこの音作りの広さ。そしてこの値段とクオリティ。
さすがYAMAHAさんという感じです。
②Bluetooth機能
Bluetooth機能が追加されました。
「THR10 II」には外部デジタルオーディオ受信用の Bluetooth機能が搭載。
さらに「THR10 II Wireless」と「THR30 II Wireless」では上記の受信機能に加えて、無線(2.4GHz)受信機能もあるため、ギターやベースもワイヤレスにすることができます。
ただし、送信機(ギター、ベース側に付ける奴)については別途で購入する必要があるので注意。
(↑Line 6 「Relay G10T」)
※中には送信機もセットで売っているものもあるので、すでに送信機を持っている人は購入時に購入内容をよく確認しましょう。
2.「THR10 II」と「THR10 II Wireless」「THR30 II Wireless」の注意点
さて、「THR10 II」と「THR10 II Wireless」「THR30 II Wireless」を購入する際には注意点があります。
それはBluetooth機能です。
これらに搭載されているBluetooth機能は「外部デジタルオーディオ受信用」です。
つまり、スマホからの音楽や自分が弾いたギター、ベースの音をアンプからBluetoothイヤホンやヘッドホンへ送信し、聞くことはできません。
図解するとこんな感じ。↓
以上から当アンプには無線やBluetoothを受信する機能はあるのですが、それを送信する機能が無いです。
このため、イヤホン・ヘッドホンがBluetooth、ケーブルレスにできません。
・・・ということで直アンで音を出せる環境にない限りは有線から解放されることはありません。
イヤホンつけずに直に音を出せればいいんでしょうけど、特に集合住宅なんかで音楽やってる場合とか深夜にしかできないとかいう場合だとイヤホン・ヘッドホン前提ですからね。
自分も一瞬多大なる勘違いをしそうになったのでここは期待しないように注意してください。
3.まとめ
①自宅でアンプから直に音を出せない(静かに楽しむ必要がある)人はとりあえず通常の「THR10 II」で良さげ。
②直にアンプから音を出すことができる環境で、ギターやベースのワイヤレス化をしたい人は「THR10 II Wireless」もあり。
③ステージなどで使用する予定があり、ギターやベースのワイヤレス化をしたい人は「THR30 II Wireless」が良いかも。
自分に合ったモデルを購入して後悔のないようにしましょう。
今回はおわり
新モデルになっても↓記事でオススメしている内容はほとんど変わりません。興味があればこちらも併せて。