どうも、nomiyaです。
高級なブティックアンプとして名が高いギターアンプのMatchless。
有名アーティストもこのアンプを多く使用しており、音楽的に愛されているアンプの一つに挙げられるでしょう。
さて、今回はギターの音をそんなMatchlessに近づけたい、という人に向けて「Matchlessのアンプがモデリング、シミュレートされているエフェクター(アンプシミュレーター)」等をまとめました。
では早速紹介していきます。
目次
1.エフェクター編
①Mooer「Micro Preamp 013」
Matchless DC-30のプリ部が再現されたエフェクター。
しかもキャビネットシミュレーターも搭載されている。
値段相場は1万円いかないぐらいの値段でエフェクターとしても安い方の部類に入る。
当然ながら、本物のアンプの値段と比べるとあり得ないぐらい安い。
これがこの値段で買えるというのだからすごい。
値段・大きさの観点からも導入の敷居が低く、エフェクターの総合ステータスとして非常に高い。
とりあえずMatchlessの音に近づけたい、という人にとってかなり良い選択肢になると思います。
更なる詳細はこちらを参考に。↓
Mooer 「Micro Preamp 013」公式サイト(英語)
②Matchless「HOTBOX3」
HOTBOX3は「2本の12AX7を使用した2チャンネルのチューブ・プリアンプで、Matchlessのプリアンプ・サウンドを完全に移植している。」
とMatchlessの公式が言っており、もはやエフェクターではなく持ち運びできるプリアンプ。
確かに普通のエフェクターと違って電源が大きく、この時点ですでに単なるエフェクターとは言えない香りがする。
本物のアンプのように[CH1:クリーンチャンネル/CH2:ドライブチャンネル]搭載。
値段相場は5万~6万円とかなりのものだが、Matchlessのサウンドが好きな人は幸せになれるかもしれない。一考の余地あり。
更なる詳細やサウンドサンプルはこちらを参考にしてください。↓
③Verocity Effects Pedals「MDC」
Matchless DC-30が再現されているハンドメイドエフェクター。
DC-30のクリーン~クランチの細部までコピーされているとの謳い文句。
ハンドメイドで製作されているため、市場にはそれほど多くは出回っていない少しレアなイメージです。
値段相場は4万~5万円で、②の「HOTBOX3」より少し安く買える。
とはいえかなり近い値段ではあるので、購入時は「HOTBOX3」と迷うところ。
音以外にも見た目や形、大きさ等も考慮して「HOTBOX3」と本機「MDC」のどちらが自分のボードに適しているか決める必要が出てくるかもしれません。
Verocity Effects Pedals「MDC」公式HP(※ほとんど何も書いてないですが念のため。)
④Studio Day dream「FETBOX」
Matchless DC-30のプリ部をトランジスタでシミュレートしたエフェクター。
このペダルの売りはなんといってもその値段で、ハンドメイドなのにも関わらず値段相場はなんと1万5千円程。
②で紹介した「HOTBOX3」とコントロールノブ等が非常に似ているため、本機は「HOTBOX3」のリスペクトを受けて作成されたものである可能性が高い。
「HOTBOX3」が欲しいけど値段のせいで手が出せないという人はこちらであれば購入しやすいのではないかと思います。
また、「Studio Day dream」からは他にも高額なエフェクターのコピーモデルが作成されており、かなり良心的な値段で販売されています。
高コスパを求める人にはおすすめなエフェクターブランドになるのではないでしょうか。
更なる詳細はこちらを参考にしてください。↓
StudioDaydream「FETBOX V6.5」公式WEB SHOP
「Studio Day dream」のハンドメイドエフェクターに興味があればこちらも↓
⑤J.ROCKETT AUDIO DESIGNS「Hightop」
Matchlessの創業者Mark Sampson(マーク・サンプソン)氏によるデザインで製作されたブースター。
Matchless DC-30のような音の質感が付与できるとのこと。
ブースターなのでほとんど歪みは出せません。
歪みを求める人にとっては物足りないですが、クリーントーンの質は極上と称されるエフェクターです。
Matchless DC-30系の音がほしい、そしてあまり音を歪ませることが無い人にはピッタリかも。
値段相場は3万~4万円ぐらい。
そしてかなり品薄なことから品切れに遭遇しやすいので購入時は注意。
更なる詳細はこちらを参考にしてください。↓
J.ROCKETT AUDIO DESIGNS「Hightop」公式サイト
2.マルチエフェクター編
①ZOOM「MS-50G」
Matchless DC-30をモデリングした【MATCH 30】というエフェクトが入っている。
このマルチの魅力はマルチエフェクターの中でも突出した小ささと安さ。
マルチは基本的にでかくてエフェクターボードに導入するとかなり場所をとるが、これはマルチのくせにBOSSのエフェクター(OD3とかBD3)ぐらいの大きさしかなく、非常に取り回しがしやすい。
価格もマルチのくせに1万円ぐらいしかしない。
よく言われるデジタル臭さは否めませんが、それでもこの価格とエフェクターボードの場所をとらないサイズであることは魅力的。
しかし、Matchlessの音を求めるならば先述した Mooer 「Micro Preamp 013」の方が間違いなく良いでしょう。
ほぼ同じ価格ですしね。
このMS-50Gのエフェクトなどの詳細はこちら↓↓↓
MS-50G 搭載エフェクトリスト(アンプモデル解説 p10~13)
②ZOOM「G1 FOUR / G1X FOUR」&「 G3n / G3Xn / G5n」
↑「G1 FOUR / G1X FOUR」(価格相場は1万円ぐらい)
↑「G3n / G3Xn / G5n」(価格は1万5千~3万ぐらい。)
「G1 FOUR / G1X FOUR」にはMatchless DC-30をモデリングした【MATCH 30】というエフェクトが入っている。
※「G3n / G3Xn / G5n」には元々搭載されていないのでChoptones等からMatchlessのモデリングパッチ(サードパーティー製 IR)を購入して追加する必要有。
こちらも①で紹介した「MS-50G」と同様にMatchlessの音を求めるためだけに買うものではなさそう。
Matchlessの音を求めるためだけであれば同価格帯のMooer 「Micro Preamp 013」の方で十分かも。
ちなみに、B1 FOUR / B1X FOUR / B3n のように頭に[B]がついてるやつはベース用モデル。
名前がとても似ていて初見だとかなり紛らわしいので注意です。
この「G1 FOUR / G1X FOUR」&「 G3n / G3Xn / G5n」のエフェクトなどの詳細はこちら↓
G1 FOUR / G1X FOUR 搭載エフェクトリスト(アンプモデル解説 p9~11)
G3n / G3Xn / G5n 搭載エフェクトリスト(アンプモデル解説 p8~9)
Choptones 追加パッチ 「Zoom G3n / G3Xn Matchday vol.1」
Choptones 追加パッチ 「Zoom G5n Matchday vol.1」
③MOOER「GE150/GE200/GE250/GE300」
Matchless DC-30をモデリングした
①【Matchbox 30 CL】
②【Matchbox 30 OD】
というエフェクトが入っている。
また、IRにも対応しているので、Choptones等からMatchlessのモデリングパッチ(サードパーティー製 IR)を購入して追加も可能。
最上位の「GE300」は約8万円で結構高価だが、「GE150」であれば約2万円で購入できる。
この価格と搭載エフェクト、機能等で2万円であればコスパはなかなか高いんじゃないかという印象です。
この「GE150/GE200/GE250/GE300」のエフェクトなどの詳細はこちら↓
MOOER「GE150/GE200/GE250/GE300」公式HP
Choptones 追加パッチ 「Matchday vol.1 for Mooer GE200」
④BOSS「GP-10」
Matchless DC-30をモデリングした【MATCH DRIVE】というエフェクトが入っているようだ。
値段相場は4万~5万円。
ここまでくると「HOTBOX3」が買える値段になってくるので、他のエフェクトなどに興味がない限り購入は難しそう。
この「GP-10」のエフェクトなどの詳細はこちら↓↓↓
⑤BOSS「GT-1000」
Matchless DC-30をモデリングした【MATCH COMBO】というエフェクトが入っているようです。(※Version 2 Software Updateより使用可)
IR対応のため、Choptones等からMatchlessのモデリングパッチ(サードパーティー製 IR)を購入して追加することも可能。
価格相場は約10万円。
あまりコスパ的に良いとは言えない感じがしますが、AIRD(Augmented Impulse Response Dynamics)というBOSSの技術を使用しており、モデリングの質はなかなか良いらしい。
この「GT-1000」のエフェクトなどの詳細はこちら↓
BOSS「GT-1000」搭載エフェクトなどについて(島村楽器)
Choptones 追加パッチ 「Matchday vol.1 for Boss GT-1000」
⑥Line 6「Helixシリーズ」
Matchless DC-30をモデリングした
①【Matchstick Ch1】
②【Matchstick Ch2】
③【Matchstick Junp】:(Ch1とCh2のチャンネルリンク)
というエフェクトが入っています。
本物のMatchless DC-30のように2チャンネル分モデリングされているだけでなく、更にこの2チャンネルをリンクさせたときの音まで再現されている。
ここまで細かく再現されているものは現状のマルチの中ではこれだけじゃないかと思います。
やっぱりHelixってすごい。
しかしネックは値段。
一番価格が安い「HX stomp」でも相場は7~8万円もする。
とはいうものの値段を除けば間違いなく購入候補のトップにできるでしょう。
財布に余力と他の搭載エフェクトにも興味があればぜひ手に入れたい機材ですね。
この「Helix」シリーズのエフェクトなどの詳細はこちらのページから確認できます。↓↓↓
Helix製品マニュアルページ(※このページから「アンプ/エフェクト・モデル一覧」が確認可)
⑦HOTONE「AMPERO」
Matchless Chieftain CH-212 Comboをモデリングした【Emperor Drive】というエフェクトが搭載されているようです。
更にマルチエフェクターでは搭載されていることが珍しい、Bogner shivaというブティックアンプのモデリングエフェクトも入っています。
しかも値段相場は約5万円でマルチエフェクターの中ではまだ購入しやすい部類に入る。
ただし、「HOTBOX3」が買える値段にも近いので少し迷うところです。
他の搭載エフェクトにも興味があるならこっちを買っても良いかもしれないですね。
公式HPに「AMPERO」の他アンプモデリングやエフェクトなどの詳細やサンプル音源があります。↓↓↓
⑧JOYO「Gem Box 3」
Matchless DC-30をモデリングした
①【UNBEATABLE 30 A(Clean)】
②【UNBEATABLE 30 B(Overdrive)】
というエフェクトが入っています。
IRにも対応しているので、サードパーティー製 IRを購入して追加することも可能なようです。
価格帯も大体3万~4万というところなのでこれもまだ購入しやすいマルチじゃないかなと思います。
この「Gem Box 3」のエフェクトなどの詳細はこちら↓↓↓
3.アンプシミュレーター編
①HOTONE「BINARY AMP」
Matchless Chieftainをモデリングした【CHEF CLN】というエフェクトが搭載されているアンプシミュレーター。
マルチエフェクターではなくアンプ・シミュレーターです。
マルチエフェクターとは違い、空間系エフェクトやMOD系エフェクトなどは搭載されていないので注意。
値段相場は約2万円。
この値段でMatchless以外にも色々なアンプのシミュレートが手に入ると考えるとなかなかお得。
歪だけほしい、空間系エフェクトやMOD系エフェクトは必要ないという場合にはよさげ。
「BINARY AMP」の他アンプシミュレートの詳細はこちら。↓↓↓
4.自宅用アンプ編
①YAMAHA「THR10C」
高クオリティな多機能小型アンプとして名が高いYAMAHAのTHR。
このアンプの「THR10C」というモデルには、高級ブティックアンプや歴史的なヴィンテージアンプのサウンドが搭載。
そして、その中の【ClassA】というアンプモードにはMatchlessの音が再現されています。
YAMAHAの公式ページに「THR10C」のサンプル音源があるのでこちらを参考に↓
また、値段の相場は約3万円。
このTHRで再現できる音や多種機能を考えると相当コスパが良いです。
何か新しいアンプが欲しいと考えている人にはかなりオススメできる逸品です。
THRの良さについてはこちらの記事を参考にしてください↓
5.補足とまとめ
《補足》
Matchlessのアンプは、VOXアンプを参考に作成されたと言われており、確かに音質の基本的なところは似ている感じがします。
なのでVOXでも比較的Matchlessに近い音作りはできるかも。
Matchlessのアンプは高額につき手に入れづらいので、とりあえずは手に入れやすいVOXでMatchlessサウンドに近づけていくのも良いのではないかと思います。
《まとめ》
こういったエフェクター類はそれぞれ音質や操作感に違いがあるので、当然好みの問題などが発生してくるでしょう。
なので失敗しないためにも、購入時は実際に店頭で試奏させてもらうか該当するエフェクターの動画を見漁ってから購入することをお勧めします。
絶対に失敗したくない!という場合は自分のギターを持っていって店頭で試奏させてもらうのがいいと思います。
こちらで紹介したエフェクターのほかにもまだ色々あるかもしれませんが、この記事がMatchless系の音作りがしたい人の参考になればよいです。
Matchlessの名前の通り、誰にも負けないような音作りをしていきたいものですね。
今回はおわり